2011年01月03日

気まぐれサンシャイン

国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が、昨年11月29日から12月10日まで、メキシコのカンクンで開催されました。
日本政府は、米中および発展途上国に温室効果ガスの削減義務がない、京都議定書の第2約束期間を設定することに反対を表明したようです。
外務省・気候変動問題

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地球の気候は、大気の温室効果によって温暖に保たれています。
温室効果ガスが増えると、地球の気温も上昇します。産業革命以降、大気中の二酸化炭素は増え続けています。現在、地球の平均気温は上昇傾向にあり、人為的な温室効果ガスの排出が原因だとするのが地球温暖化内因説です。
大気中の二酸化炭素は一方的に増え続けていますが、地球の平均気温の推移はそうではなく、むしろ太陽の活動周期とリンクしているとする説もあります。こちらは地球温暖化外因説です。

地球を暖めているのは、太陽からの放射エネルギーです。しかしながら、太陽放射の変動幅は0.2%しかありません。この程度では、気候にほとんど影響しないでしょう。気候変動が太陽活動とリンクしているなら、他にも要因があるはずです。
そこで注目されるのが、太陽活動の周期によって地球に到達する宇宙線の量が増減し、地球の気候に変動がもたらされるとする、ヘンリク・スベンスマルクの仮説です。詳しく知りたい方は、本書よりも『不機嫌な太陽』をお読みください。

17世紀半ばから18世紀初頭にかけては太陽黒点がほとんど観測されず、マウンダー極小期と呼ばれています。当時、地球の気候は寒冷化し小氷期となりました。
近年、太陽黒点数が著しく減少しているそうです。著者(桜井邦朋)が予測するように、地球は寒冷化に向かうのでしょうか?
今後も、地球温暖化論争を追跡します。

(12月30日読了)★★★

【不純文学交遊録・過去記事】
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やっぱり宇宙は面白い


ラベル:地球温暖化
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 13:27| Comment(20) | TrackBack(0) | 自然科学交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近は、こちらのブログにお邪魔させていただいています。

http://blog.livedoor.jp/climatescientists/


専門家のブログです。
Posted by おおくぼ at 2011年01月04日 00:29
最近、ここ数年で地球の気候が寒冷化に転じ始めたとの言説を見かけるようになりましたが、長期的な温暖化トレンドのなかでの一時的な変動かもしれないので、判断はできませんね。

一方で、産業革命以降の二酸化炭素は増え続けているのに、現在に至る気温の推移は上昇一辺倒ではないので、やはり二酸化炭素以外にも温暖化の要因はあるはずです。
温暖化脅威派の方は、それも長期的な温暖化トレンドの範囲内と言うでしょうが。
Posted by 管理人 at 2011年01月04日 17:20
1980年頃からの急激な温暖化の原因は謎です。
平均気温を見れば、過去1万年ぐらいは横ばいです。
20世紀が特別に暑いわけではありません。


人類は短期間の内に地球環境を変えました。
農業や林業や牧畜は生態系を大きく変えてしまいました。
漁業は海や川の生態系を大きく変えました。


産業革命以後の特徴は、人口が大きく増えたことと、軍事兵器の威力が増したことだと思います。
地球上の軍事兵器を無差別に使えば、地球環境は1年ぐらいで大変化するでしょう。

Posted by おおくぼ at 2011年01月04日 22:14
1980年から2000年くらいまでは太陽の活動期で、ここ数年は低下が見られるそうですが…

数十年単位で見れば異状な値でも、数百年単位で見ると平均値の範囲内だったりします。
数百年単位で見れば大きな変化でも、数千年単位で見ると横ばいに見えます。
統計の見方ひとつで社会問題が生まれる…パオロ・マッツァリーノさんの本を思い出します。
要は、我々の文明を何年スパンで見るかですね。
気候変動が数十年先の脅威となるのか、数百年先なら脅威になるのか。
数十年先の脅威なら、どれだけのコストを掛けるべきか。
これは科学よりも政治の問題になるでしょうが。
Posted by 管理人 at 2011年01月04日 22:45
現在の大気中の二酸化炭素の量は、過去百万年間で最大です。
また増加スピードも過去百万年間では例がありません。

でも20世紀の平均気温も、平均気温の増加スピードも、過去1千年間では月並です。
過去1万年間では、もっと暑い時期が何度もありました。



20世紀の太陽黒点と平均気温の相関性は悪いです。

http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/17/17-1/qa_17-1-j.html


太陽が地球に与える影響は謎が多いので、これからいろんなことが発見されると思います。
Posted by おおくぼ at 2011年01月04日 23:30
マウンダー極小期のように極端な太陽活動の低下期は平均気温との相関が明らかですが、それ以外はなんともいえませんね。
皆さん、自分の研究に都合のいい期間のデータを切り出しますから(笑)

おおくぼ様の見解は…
二酸化炭素は、過去100万年間に例がない急激な増加を示している。
それに比べると平均気温は、過去1万年間ほぼ横ばいといって良い。
いわゆる「地球温暖化問題」とは統計の生んだトリックであるが、20世紀末に起こった気温上昇の要因については、科学的に検証する価値がある…でよろしいでしょうか?
Posted by 管理人 at 2011年01月05日 21:26
地球規模の気温の変化の原因は、20世紀に限らず、ほとんど謎です。
1万数千年前の氷期の原因も、氷期が終わり、間氷期になった理由も謎です。

ただ1980年頃からの温暖化はデータが豊富で、研究者も多いので、原因解明に期待しているのです。
Posted by おおくぼ at 2011年01月05日 22:29
マウンダー極小期は太陽黒点が少なく、寒い時期でした。
でも太陽が原因だと判明しているわけではありません。
ただの偶然の可能性もあります。

参考

http://ja.wikipedia.org/wiki/マウンダー極小期

http://ja.wikipedia.org/wiki/IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述

グラフを比較して下さい。

平均気温のグラフは、地域差が大きく相関性の高いグラフもあれば、そうでないグラフもあります。
またマウンダー極小期が始まるかなり前から近世の寒冷期は始まっています。
Posted by おおくぼ at 2011年01月06日 16:25
マウンダー極小期については、新しく自分のブログに書いてみました。
参考にして下さい。
Posted by おおくぼ at 2011年01月06日 17:02
氷河期の到来はミランコビッチ・サイクルによるとの説がありますが、地球温暖化にしろ氷河期にしろ、そのメカニズムは現代の科学では解明しきれていないというのが最も誠実な答えのようですね。

マウンダー極小期の気候は、西洋の歴史に記録されています。日本では、江戸時代の大飢饉が知られています。では、それ以外の地域はどうだったのでしょう?
2010年の夏、日本は記録的な猛暑でしたが、南半球は大寒波に見舞われました。地球全体の平均的な気候という考え方が、そもそも間違っているのかもしれません。
Posted by 管理人 at 2011年01月07日 23:44
マウンダー極小期の時期は、地球規模で寒かったと思います。
でも原因は、太陽だけとは限りません。

安田喜憲さんの『気候変動の文明史』(NTT出版ライブラリーレゾナント)を読むと、日本含むモンスーン地域はヨーロッパ地域と気候変動が大きくズレるそうです。
北極圏と南極圏でも、大きく違います。
海流の変化らしいのですが、原因はよくわかっていません。

また『気候変動の文明史』を読むと、人類の歴史は寒さと飢餓との闘いだったことがわかります。
Posted by おおくぼ at 2011年01月08日 01:20
マウンダー極小期の時期が寒かった原因は不明ですが、二酸化炭素の変化は小さいので、二酸化炭素が原因ではないのは確かだと思います。
Posted by おおくぼ at 2011年01月08日 19:26
地球の平均気温を変える太陽システムは具体的には謎ですが、たぶん解明されていないだけで、何かあると思います。

数十年規模では見えてきませんが、数百年規模では影響があるように見えます。
Posted by おおくぼ at 2011年01月09日 18:13
太陽活動の11年周期では、地球の気候に大きな変化は起きません。
より長期の活動周期が解明されることを期待します。
太陽の長期周期に、ミランコビッチサイクルなど他の周期現象が重なるとどうなるのか興味深いです。
現在は間氷期ですから、いつまた氷河期が来てもおかしくないですね。
Posted by 管理人 at 2011年01月10日 12:10
ミランコビッチ・サイクル理論は数万年規模なので、数十年や数百年は誤差の範囲です(笑)。

長期の過去2千年間で見ると、太陽と地球は関係があるように見えるのですが、それより長いと無関係にも見えます。
むしろ短期的に太陽が地球に与える影響で、未確認のメカニズムが解明される方が可能性が高いと思います。
地球の電離層は太陽の影響に敏感なのですが、対流圏にどのような影響を与えるかはよくわかっていません。

過去数千年の平均気温のグラフをネットで検索したら、いろいろ出てきて、かなり地域差がありました。
「世界標準」の平均気温の再現は困難なのかもしれません。
Posted by おおくぼ at 2011年01月18日 20:58
フレッド・シンガーとエイヴァリーの『地球温暖化は止まらない』は、太陽活動1500年周期説です。スベンスマルクは、太陽系が銀河の腕を通過するのは1億4000万年周期だとしています。
人それぞれですね(笑)。

地球全体が温暖化もしくは寒冷化しても、気温の変化は地域によって異なるはずです。地形や海流、森林か砂漠か、など。現代では、ヒートアイランドの影響もあります。
南極の氷床コアで調べるのが、一番公平なのでは?
Posted by 管理人 at 2011年01月20日 22:03
大気中の二酸化炭素は世界中均一に分布しています。
水蒸気はかなり地域差があります。
だから水蒸気の少ない乾燥地帯の方が、二酸化炭素の温室効果は大きいと推測できます。

乾燥で連想するのは砂漠地帯ですが、南極圏と北極圏も乾燥しています。
南極圏は場所によって温暖化の激しい場所とそうでない場所があります。
南西の半島が温暖化が激しいですが、内陸部はそれほどではないですね。

南極大陸の氷床コアが注目を浴びたのは、数百万年間の二酸化炭素の精確な記録があるからです。
北極圏は夏に氷が溶ける時期があり、その時に氷の中の二酸化炭素濃度が変わるので、記録としては精確さに欠けるそうです。
Posted by おおくぼ at 2011年01月21日 00:20
温暖化脅威派も懐疑派も、自分に都合のいいデータばかり持ち出さず、同じ条件下(南極の氷床コア)で過去の気候変動を明らかにしてもらいたいです。

平安時代の住居(寝殿造)は、部屋を仕切る壁がなくて寒そうですが、当時は中世温暖期で平気だったのかもしれません。
貴族の女性の夏服は、素肌に透け透けの紗の単一枚だったそうです。その格好で外出はしなかったでしょうが。

Posted by 管理人 at 2011年01月21日 22:23
過去の再現はパズルと似ています。
気温の復元は、パズルのピース探しのようなものです。
だからパズルを完成させるためにも、世界中の気温が再現された方がいいのです。
世界中の気温が再現されることにより、地域差も明確に判明します。

同じ条件で議論した方が公平ではありますが、南極圏だけで、地球の平均気温を代表するには偏りがあります。
20世紀の南極圏の温暖化は、北極圏に比べて緩やかです。
北半球に位置する日本の未来を考える場合は、北極圏の方がいいのです。



江戸時代はかなり寒かったみたいですね。
日本海側と太平洋側ではかなり違いますが、東北や北海道は飢饉が多く、人口が増えなかった原因かもしれません。

平安末期や戦国時代など動乱の時代は、気温の変化が大きく関係しているかもしれませんね。
Posted by おおくぼ at 2011年01月23日 10:34
もちろん、過去の気候の再現には、出来るだけ多くの地域の気温データが必要です。
ただ、過去の日照量や二酸化炭素の濃度は、人為的錯乱要因の少ない場所のデータが良いでしょう。

歴史の動乱と気候変動が関係していそうな例では、他にゲルマン民族の大移動とか。
中世の温暖期には、グリーンランドが文字通り緑の大地であって、ヴァイキングが入植した話も知られていますね。
太陽といえば、卑弥呼の死の前後には九州地方で皆既日食が見られ、それが天岩戸神話の原型となったという仮説もあります。

気候変動と関係があるかどうかわかりませんが、最近、全国第4位の巨大古墳である岡山県の造山古墳が、人口衰退期に造営されたとのニュースがありました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110118-OYT1T01092.htm
Posted by 管理人 at 2011年01月24日 16:52
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