2011年06月24日

名前の秘密

忠臣蔵でおなじみの吉良上野介は、江戸幕府の高家という高貴な家柄なのに、なぜ「介」なんだろうと疑問に思ったことがあります。
上野介とは上野国の国司ですが、国司には守(かみ)・介(すけ)・掾(じょう)・目(さかん)等の階級があり、介は2番目です。〇〇守と名乗る大名は、いくらでもいるにも関わらず。



同様に織田信長も「織田上総介」を名乗っており、ナンバー1の上総守ではありません。
後になって知ったのですが、実は上野・上総・常陸の三国は親王任国といって、親王(天皇の子)しか国守になれませんでした。しかし親王は現地に赴任しなかったので、その職務はナンバー2の介が代行しました。つまり上記三国においては、介が実質的な最高位だったのです。

上記の親王任国をはじめ、実名である諱(いみな)は「忌み名」であって実際に呼ばれることはなかったなど、日本の歴史における名前のルールを語る本。なんとなく読み始めたのですが、名前をめぐる薀蓄は、知れば知るほど面白いものです。外国人の名前、インターネットにおける匿名の在り方についても一章を割いています。

ちなみに著者・小谷野敦の読みは「こやの・とん」で、実名は「あつし」であります。

(5月15日読了)★★★★


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・民俗交遊会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。