2011年07月10日

恐竜は種類が多すぎる

映画『ジュラシック・パーク』のテクニカルアドバイザーであり、主人公アラン・グラントのモデルとなったアメリカの古生物学者ジャック・ホーナー博士(モンタナ州立大学付属ロッキー博物館)が来日しました。博士は、子育て恐竜として知られるマイアサウラ(良母トカゲの意)の記載者でもあります。
7月10日、福井県立恐竜博物館の特別展「新説恐竜の成長」で、ホーナー博士が「Dinosaur Shapeshifting −変身する恐竜たち−」と題して記念講演を行いました。

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このトリケラトプスは幼体?成体?(答えは特別展を見てね)

ホーナー博士の持論は「あまりにも恐竜の種類が多すぎる」です。博士は、これまで別々の種類として記載されてきた恐竜の化石が、成長段階の異なる同一種であることを明らかにしてきました。
同じ地層から発掘された、大きさが異なる良く似た恐竜の化石。骨の断面を調べてみると、小さい固体は構造がスポンジ状で、急速な成長の過程にあることが判りました。一方、大きい固体の骨は成長を終えていました。例えば、トリケラトプスとトロサウルスは別の種類だとされてきましたが、実はトロサウルスとはフリルの大きく成長したトリケラトプスであることが判明したのです。
こうして幾つかの恐竜は、図鑑から姿を消しました。博士は、現在知られている恐竜(約800〜1000種)のうち、3分の1は姿を消すだろうと述べています。

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サインに応じるホーナー博士

今回の特別展には、世界最大(1.5m)のティラノサウルスの頭骨や、さまざまな成長段階のトリケラトプスの頭骨など、モンタナ州立大学付属ロッキー博物館が所蔵する貴重な標本が展示されています。
ティラノサウルスは成長とともに歯が大きくなり、歯列の数は減っていきました。大きく丈夫な歯は骨を噛み砕くのに適しており、ホーナー博士はティラノサウルスの成体がスカベンジャー(屍肉食)だったとの説を唱えています。ティラノサウルスは幼体が獲物を追い立て、成体が待ち伏せして狩りをしていたとの説に対し、証拠がないとして博士は否定的です。
リアルなアニマトロニクス(恐竜ロボット)も特別展の目玉ですが、個人的にはロボットよりも実物化石を多く見たかったですね。トリケラトプスの死体(模型)は、かなりグロいので注意!
平成23年度 福井県立恐竜博物館特別展「新説恐竜の成長」
7月8日(金)〜10月10日(祝)
 福井県立恐竜博物館

最近、ティラノサウルスの幼体には羽毛があったとの説があるようです。
そこで私は、鳥類は羽毛恐竜がネオテニー(幼形成熟)で進化したのではないかとのトンデモ説を思いつきました(笑)。




ラベル:恐竜
posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 書を捨てて街へ出る会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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