2011年08月16日

森と芸術

実は美術館には、あまり行ったことがないんです。
一般的な絵画や彫刻には興味をそそられなくて。
しかし、久しぶりに行ってみたくなる展覧会が催されました。



福井県立美術館『森と芸術』PDF

8月15日、美術評論家・仏文学者の巌谷國士が監修する『森と芸術』を観てきました。
豊かな生命を育み、人類に恵みをもたらしてきた、森。人類が森を離れ、文明を築いてからも、森は様々なイマジネーションを呼び起こします。
美術と博物をクロスオーバーさせた展覧会が、私の好みに合うようです。

展示は、8つのゾーンから構成されています。
アダムとエヴァが生まれた、楽園としての森。
神々や妖精たちが暮らす、神話と伝説の森。
近代に入って風景そのものが絵画の主題となった、風景画のなかの森。
シンボルとして装飾的に扱われた、アールヌーヴォーと象徴の森。
神話の世界を人工的に再現した、庭園と「聖なる森」。
『赤ずきんちゃん』や『不思議の国のアリス』など、メルヘンと絵本の森。
現実の模倣でも抽象でもない超現実を描いた、シュルレアリスムの森。
そして岡本太郎やジブリのアニメに影響を与えた、日本列島の森。

展示されている作品は、超メジャー級の作家がズラリ。
デューラー、ゴーギャン、ルソーの絵画。
エミール・ガレ、ドーム兄弟の器。
マン・レイ、マグリットらシュルレアリスムの巨匠。
これは行って良かったと満足できる内容でした。

『森と芸術』は、東京都庭園美術館(4月16日−7月3日)を皮切りに、福井県立美術館(7月29日−8月28日)、札幌芸術の森美術館(9月3日−10月23日)の全国3ヶ所を巡回しています。
図録は平凡社から出版されており、一冊の書物としても読みごたえがあります。展覧会に行けなかった方は、こちらで幻想的な森の雰囲気を味わってください。


posted by 【電脳呆人】不純総合研究所 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 書を捨てて街へ出る会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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